お役立ちコラム

【初心者でも理解】PoCとは何か?実施方法もあわせて解説

こんにちは、皆さん知ったかぶりをしてしまったことはありますか?
私は恥ずかしながらつい最近ありました。

投資家の方との打ち合わせ中にPoCの話題になったのですが、私はPoCを知らなかったのに適当にやり過ごしてしまいました。。。

その場はなんとかなったのですが、PoCの話題以降は全く集中できず身のある打ち合わせになりませんでした。
「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」ですね。

ということで今日はそのPoCについて調べてみようと思います。

PoCとは

PoC (Proof of Concept:ピーオーシー、概念実証)

新技術・理論・原理・手法・アイディアなどの実現可能性を確認するために実験的に行う検証工程のこと。理論・計算上の検証ではなく、検証対象製品・サービスの簡易版を実際に使うことで具体的な検証を行う。

つまり簡単に言うと「実際に使って試してもらう方法」のことですね。

PoCのメリット

主に以下の3つです。
・リスク低減
・コスト・手間の削減
・判断を簡単にする
順を追って説明します。

リスク低減

PoCは小規模で試験的に行います。
そのため、大規模開発してからテストをするよりも開発リスクを抑えることが可能です。
上司から頼まれた仕事を全部終わってから確認してもらうのではなくて、小まめに進捗報告した方が手戻り作業が少なく済むのと同じですね。

ただ小規模とはいえ実物で様々な検証をするので、技術的な実現可能性を計ったり、実際のユーザーからのフィードバックを得ることもできます。
加えて、PoC用の製品を作る過程で工数見積漏れが発覚したりするので、開発工程長期化などを予測することもできます。

以上、様々な視点から製品・サービスの実現性を検証して開発リスクを抑えられるという点がPoC代表的なメリットとなります。

コスト・手間の削減

上述の「リスク低減」の説明とも若干重複しますが、コストや工数を削減できることもPoCのメリットです。
新製品・サービスを形にしようと考えた場合、アイディアの良し悪しと実現可能性やPMF達成可能性は別問題です。
そのため検証を行わずに開発だけ進めて、結局「開発できませんでした」「売れませんでした」となったらコストや工数が無駄となります。
PoCを行えば、例え実現不可能とわかっても費やすコスト・工数は最小限で済みます。

判断を簡単にする

PoCによって実現可能性が明確にできれば、社内稟議を通すことも外部投資家から資本を集めることも容易になります。

経営者・投資家は見通しが悪いことを嫌うので、PoCで検証した細かい事象は彼らを説得する上で有力な判断材料となります。

翻って新製品開発者側の立場でもPoCの段階で実現可能性を明らかにすることができなければ、それ以上余計な資金・時間・工数を費やさずに別のプロジェクトを進めることができるようになります。

つまりPoCは当該プロジェクトに関わる全ての人にとって、有力な判断材料になるのです。

PoCの実施方法

PoCは以下の4ステップにわかれます。
1.目的・ゴール設定
2.具体的な実施内容決定
3.実証
4.結果評価

1.目的・ゴール設定

PoCを行う理由・目的(どんな効果やデータを求めているのか)を細かく決める必要があります。もしこれをきちんと決めずに始めてしまうと、PoCの軸がブレてしまうので無意味な検証となってしまうからです。

2.具体的な実施内容決定

具体的な目的・ゴールを決めたら、次に実施内容を決めましょう。ここでは検証方法などを具体的に決めていくことが重要となります。
PoCの目的がきちんと明確になっていれば、何が必要なのかわかってくるはずです。必要なデータ・指標などを得るために最低限必要なものを作りましょう。

ここで大切なことは現場目線です。ユーザーの声を聞かず机上の空論で作っても意味がないので、なるべく現場に近いユーザ目線のものを作るように意識しましょう。
ユーザ目線のものを作ることができれば、より効果的で具体的な結果を得ることができるでしょう。

3.実証

さあ、ここまでできたらやっと実証です!
用意したものを本物の現場で試してもらいましょう。小規模で実施する中でも、少しでも多くの対象者に利用してもらって評価を得ることで、高い客観性・精度の実証が可能となります。

4.結果評価

最後は実証によって得られたデータを基に結果を評価しましょう。

ここで大切なことは、客観的な視点です。
「今まで努力してきたんだから報われて欲しい。。。」と思ってしまうのは当然のことですが、私情が入ってしまうと結果が悪くても無理矢理良い結果にねじ曲げてしまう恐れがあります。

なのであくまでも客観的に実証から得られたデータのみを参考に実用性、リスク、経営者・投資家からの評価などを検証していきましょう。

ポジティブな結果が出ればプロジェクトは円滑に進むので良いですが、問題はネガティブな結果が出た時です。おそらくかなり落ち込むと思います。
でも検証して初めて分かった課題や問題が可視化されたと言うことなので、それを改善して次の検証をすれば良いだけです。
先に問題発覚したことで実用化までの時間はかかりますが、成功確率は上がったと考えればポジティブに捉えられるのではないでしょうか。

PoCを行うときのポイント

上述のステップでやっても以下のポイントを無視してしまうと有効な検証をすることができないので注意してください。

・小さく、スピーディに
・検証は同じ条件で
・失敗から学ぶ
・PoC自体を目的にしない

小さく、スピーディに

PoCを行う時はスモールスタートを意識しましょう。
なぜなら大規模で実施するとコストと時間ばかりかかってしまって、PoCのメリットのリスク低減ができなくなるからです。

なので目的範囲を小さく、小さな内容を少しずつ積み重ねていくことが大切です。

検証は同じ条件で

PoCをやるときは実際に導入を目指す環境と同じ条件で検証しましょう。同じ条件なら高精度のデータを取得できるので、その後の判断が楽になりますし、他部署や投資家への説得力も増します。

本番環境と同じ条件で検証をすることはPoCを有効に利用するためにとても大切なことと言えます。

失敗から学ぶ

PoCを行って課題や問題が出ても落ち込まないでください。良い方向に進むためのヒントを得られたと捉えましょう。
新たに見つかった課題や問題は検証して初めて分かったものなので、PoCを行っていなければそもそも発見することすらできませんでした。

それでも落ち込んでしまう人はエジソンの名言を思い出してください。

『失敗すればするほど、我々は成功に近づいている』
『失敗なんかしちゃいない。上手くいかない方法を700通り見つけただけだ』

https://news.1242.com/article/168061

大事なことはPoCによって発見された課題や問題が、なぜ発生したのか、どう改善すればうまくいくのかを考えることです。
失敗したからリスクを少なくできているので、失敗で得たデータも次に生かしていけば全く問題ありません。

PoC自体を目的にしない

PoCを連続して行うPoC自体が目的化してしまい、当初の目的・ゴールが薄れてしまうことがあります。そのため「PoCは手段であって目的ではない」という意識を常に持ち続けましょう。

目的は新製品・サービスの実現可能性判断であり、PoCを実施するのは手段でしかありません。

さらに体系的に、かつPoC実施後の進め方も理解したい場合はこちらの本を購入しましょう。

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