ProgLearn講座

【今が買い!?】理論株価算出:日産編②【理論株価発表!】

こんにちは、今日は日産自動車理論株価を発表します。

日産自動車 理論株価

1,129円〜1,365円くらいです!

やたら幅あるなと思った人もいると思いますが、財務分析過程で設定する値次第で変わってしまうので仕方ないんです。ご了承ください。

本記事執筆時の株価は495円(2/18現在)しかないので、理論株価からざっくり50%-60%安値です。

なので私は日産自動車株は”買い“だと思っています。結構保守的に見積もってこれです。ただし理論株価までの回復には3年程度要すると思います。

とりあえず順を追って算出方法をご説明します。色々ツッコミどころはあると思いますけど、暇つぶし程度に読んでみてください。

理論株価算出までの流れ

  1. 前提条件の設定
  2. 予想PL,BS作成からの予想FCF作成
  3. WACC算出
  4. ターミナルバリュー・事業価値の算出
  5. 理論株価算出

とりあえず長いので今回は「②予想PL,BS作成からの予想FCF作成」までを説明します。

アシックスの時ほど丁寧に説明しないので、コーポレートファイナンス初学者の方はアシックス編から読んでみてください。

①前提条件の設定

まずは全ての土台となる予想PL,BSを作成するために必要な条件設定を行います。

必要な項目はざっと以下の通りですね。

  • 売上高成長率
  • 必要手元資金比率
  • 短期借入金
  • 支払利息

あと今回は異例ですが以下の項目も追加しました。

  • 配当金

パート1でも記載していますが、日産自動車が減配を行ったからです。今後増配が見込まれるので、それも加味しています。

1.売上高成長率

今回は0.58%としました。

これは直近12年間の平均売上高成長率です。

参照サイトはこちら

これを確認してもわかる通り、全く成長していませんね。なぜ年間57円も配当していたのかわかります。

そうしないと株主還元できなかったからです。

ただFCF1に当たる今期業績は直近3Qの決算発表を取り入れています。
しかも予想よりも悪化させています。

予想ではFCF1の売上高、純利益はそれぞれ10,200,000百万、65,000百万でした。
しかし約2%減の10,000,000百万、63,725百万としています。

FCF2からは上述の通り0.58%の売上高成長率を見込んでいます。

2.必要手元資金比率

次に必要手元資金比率です。

これは大体売上高の1ヶ月分を想定して、売上高比率8.5%としました。

3.短期借入金

短期借入金は本来であれば運転資本と同額にしたかったのですができませんでした。

なぜなら自動車製造業という業種の関係上、運転資本が莫大な金額になっているからです。
仮に同額とした場合、一瞬で債務超過となります。

そのため実績値と同等の運転資本比率11%としました。

4.支払利息

支払利息は今回特殊な方法で算出しました。

通常であれば3ステップです。
1.有利子負債平均残高を算出
2.当期支払利息(実績値)を確認
3.支払利息÷有利子負債平均残高で利子率を算出

しかし日産の場合、有報を確認すると売上原価にも支払利息が計上されていました。

従って営業外費用に計上されている支払利息が支払利息全体の何%なのかを別途算出し、
以降その比率を全体の支払利息に乗じた金額を営業外費用の支払利息としています。

5.配当金

2019年度(FCF1)は大幅な減配を行って10円となってしまいました。

しかし冒頭でも記載した通り、日産は配当or自社株買いをしなくては株主還元できません。

そのため将来的にはまた増配すると見込んでいます。

ただいきなり元の水準に戻すのは困難であると考えられるため、毎年10円ずつ、最大40円まで増配することにしました。

その他の項目

PL,BS,FCFを作成するには他にも多くの項目があり、大体売上高比率であったり実績値を維持させたりしています。

項目名の右側にどのように算出したのか記載しているので、そちらをご確認ください。

尚、BSの利益剰余金はアシックスの時と同様に調整項目としています。

②予想PL,BS作成からの予想FCF作成

予想PL

10年経っても2018年度売上高には届かない計算です。保守的すぎたかな?

減価償却費をFCF算出で使うために、売上原価・販管費から減価償却費分を差し引いています。

また、FCF1に関しては純利益額を特損で調整しています。

予想BS

これを作成して改めて気が付いたことは買掛金比率が非常に高いということですね。

自動車製造業且つ、ヒエラルキーのトップにいるので、支払いサイトをめちゃくちゃ長くできてるんでしょうね。

多分来週あたりの記事で記載しますが、仕入債務回転期間・売上債権回転期間はとんでもない差があります。大体10倍くらい。

予想FCF

FCF1のFCFはマイナスになっています。これは設備投資額・運転資本増加額を調整したからです。

上の2項目は2018年度売上高に成長率0.58%をプラスした時の設備投資額・運転資本増加額を使っています。

売上高の減少に伴ってこれらの項目も減少させると異常なほどFCFが膨れ上がってしまうからです。

それにこの2項目を簡単に減少させることは難しいので、今期の日産FCFもおそらく同様にマイナスとなると思います。

最後に

次回はWACC算出-理論株価の算出までです〜。

\面白いと思ったら/

記事のシェア & Twitter のフォロー をお願いします!

@proglearn

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です