エッセイ

写真は、もう真実を写さない。 – 中国の画像アプリ事情

みなさんこんにちは。どんぶラッコです。

インターネット回線の高速化に伴い、Youtubeを始め、TiktokのようなSNS型動画共有サービスなど、”動画”を軸にしたサービスが次々と誕生しています。

そして、この動画・動画処理について最先端を走る国が中国です。Tiktokも中国発祥のアプリケーションですね。日本で広まる2年ほど前には、すでに中国を席巻していました。

そんな中国ではどんなことが起こっているのか?

筆者が気になったトピックスを2つご紹介します。

“映える”ための化粧をする!?

私がもっとも衝撃を受けたのがこちらのムービーです。

https://www.weibo.com/tv/v/HFT3FznP1

ここで特徴的なのが、各出演者が“アプリで加工することを前提とした”メイクアップを施している点です。

小顔メイクはもちろん、鎖骨や首筋・胸部にもメイクアップを施していることがわかります。

すると、この女性が…

こうなります

全くの別人ですよね。

先ほどの動画ではこのような例が沢山紹介されています。

自分の顔が見たくないから利用しない!?

また、もう一つのトピックもなかなかエッジが効いています。

“自分の顔が見たくないから”顔認証を使わないという結果が得られてしまったのです。

そしてさらに驚くべきことに、Alipayはこの問題に対応すべく、顔認証をする際に美顔フィルターを搭載することを決定しています。

自分の顔が見たくないからという理由で顔認証を拒否するという結果も衝撃的ですが、その認証部分に美顔機能を搭載するという決定を下すAlibabaの柔軟さにも脱帽します。

写真はもはや真実ではない

昔、アニメキャラクターの顔に憧れて整形を繰り返した人が話題になりましたね。

しかし、もはや整形をすることなく、アプリを通して”なりたい自分”を演出することが出来る時代になっています。

そして、顔認証の例のように、現実世界の自分に拒否感情を持つ。主軸の逆転現象が起こり始めているのです。

「人は見た目じゃない!中身だ!!」

この言葉は、”性格や心がけが善良であることを心がけなさい”という意味合いで使われています。

見た目の変更が可能になってしまった今、自分が自分たりうるためのアイデンティティはまさに中身”だけ”にしか依ることができない。

そんな時代はすぐそこまで迫っているのです。